飛ぶ鹿

内側に目を向けて育てることで外側の行動も変わります。小さな一歩を積みかさねて。

感情をそのまま受け入れる 「スナックのママ・トーク」と気持ちのケアの共通点

不安がわいたら

「不安なんだな」

 

おそれがわいたら

「こわいんだな」

 

まずは

湧いてきた感情を

押さえつけず

眺めて受け入れるほうが

ずっと健康的ですよね。

 

瞑想でも

湧いてきた感情を

追いかけず

「ただ流す」

という方法があります。

 

これって

スナックのママ・トーク

わかりやすい例です。

 

「○○ちゃん どうしたの?

 なんか暗い顔しちゃってさ」

 

「ん~

 たいしたことないんだけどね」

 

「なによ~

 気になるから言いなさいよ」

 

「ん~

 実は会社の健康診断でひっかかちゃってさ」

 

「え 

 どっか悪いの?」

 

「まだよくわかんないんだけどさ

 実はうち 家系的にガンが多くてさ」

 

「あら~

 そりゃちょっと気になるわね」

 

「そうなんだよ

 母方の叔父とかもそれで通院してて」

 

「そうだったの~」

 

「ほんと

 まいっちゃうよ」

 

「気になると

 そう思えてくるわよね」

 

「それでなんとなく

 気持ちまで暗くなってさ」

 

「そうだったのね~」

 

「まぁ

 気にしたってどうにもなんないんだけど」

 

「そんなこと言わないで

 ほら 歌でも歌ってみたら?」

 

「いいよ

 そんな気になんないから」

 

「そう言わないでさ

 ほら アレ 好きな曲」

 

「いいったら」

 

「ほらほら

 今こそ

 気持ちを込めてさ」

 

「もう~」

 

こうして

下町の夜は

今日も更けていくのでした。

 

これは完全に架空の話で

スナック経験もほとんどないのですが

なんとなく雰囲気だけでも

伝わりますでしょうか?

 

落ち込んだ時

こんな風に

「スッと

 ちょうどいい距離感で

 寄り添ってもらえたら」

ぎゅっと縮こまっていた気持ちも

ポロポロと解けて

こぼしやすくなりますよね。

 

触れはするけど

入り込まない。

 

ダメなところをさらけ出しても

変わらない。

 

近すぎることもなく

遠すぎることもない

この「距離感の絶妙さ」が

「スナックのママ」です。

 

話したからって

解決するわけではない時も

自分の中の

弱っている部分

未熟な部分を

外にポロっとさらけ出して

「そうだよね」

「わかるよ」と

優しくOKしてもらえると

もうそれだけでも

気持ちは軽くなるように感じます。

 

こういう会話は

身近なところですと

案外 美容師さんが

浮かびやすいかもしれません。

 

わたしの行きつけの美容院は

イケメンさんと

美人さんの多い

とても素敵なお店ですが

中でも担当さんは

とっても気さくで

話題豊富な

イケメンさんです。

 

この方は

以前勤めていた職場で

研修として

「ホストクラブのホストさんから

会話術を教わった」

と言っていました。

 

詳しいことは

話しませんでしたし

ホストクラブを知らないので

実体はわからないのですが

どことなく「共通点」を感じとり

「なんかわかる気がする」

と思ったものです。

 

少なくとも

その担当さんに関しては

その研修の成果が

十二分にあると

わたしは思っています。

 

髪を切ったり

マッサージだけでも

十分サッパリしますが

体のケアに行く場所を選ぶ時

「担当さんとの会話を楽しむため」

という方も少なくないのではないでしょうか?

 

担当さんとの

「気持ちのいい会話」があると

より一層気分よく

帰り道はルンルン♪と

足取りも軽くなっちゃうことは

珍しくありませんよね。

 

わたしも

髪を切った後は

いろんな意味でサッパリして

帰ってくることがほとんどなんですよ。

 

担当さんのおかげです。

 

いつも

ありがとうございます。

 

さて

こうしたことは

誰かとの会話だけではなく

自分自身や

大切な人に向ける言葉や思いも

同じですね。

 

気持ちが落ち込んでいる時

ソワソワして落ち着かない時には

「あるがまま そのまま」を

なんの判断も加えずに

「そうなんだね」と

「受け入れる”愛”を

 四の五の言わずに

 サッと出すこと」が

なにより効果的だと思います。

 

条件とか

環境とか

そういう「大人の物差し」は

誰かにスパッとお譲りして

自分の中で

下から不安やおそれが

ジワジワ

ムクムクと湧いてきたら

それを正面から両手で

ガバっと抱きかかえて

サッと目の前に抱き上げるようにすると

不思議とたいして重くもならず

そのままスルスル~と

自然とどこかへ飛んでいくように感じます。

 

ここで

下から湧いたものを

無理やりムギューと

踏みつけたり

ギュウギュウ押し込んだり

あるいは

判断したり

批判したりすると

「違うものに変化」しちゃうような気がします。

 

これは感覚だけで

書いていますので

ちっとも理論的ではないのですが

なんとなくでも

伝わりますでしょうか?

 

ネガティブも

ポジティブも

実はカラーや質感の違いだけで

最初の重さは

あまり変わらないのかもしれません。

 

ムクムクと湧いてきて

サッと上がったときに

うれしいや

たのしいは

逃さず

ちゃんとそれを見て

パッと抱き上げて

そのまま感じて

サッと離しますよね。

 

だから

変質もしないし

溜まりもしない。

 

でもちゃんと

自分の中に

思い出としてあります。

 

ネガティブな感情も

同じようにしてあげたら

それで済むのではないでしょうか?

 

いや

これはまだ

検証してみなくては

わかりませんけれども

瞑想ではすでにそうしていますから

そんなに間違った方向性でもないように

思います。

 

今後検証をしてみて

また何かわかりましたら

ここでシェアしていきますので

よかったらお楽しみに。

 

湧いてきた感情を

押さえつけず

そのまま眺めて受け入れる。

 

今回の記事を

少しでも楽しんでいただけたらうれしいです。

 

それでは

素敵な夜と朝をお過ごしくださいね☆