飛ぶ鹿

内側に目を向けて育てることで外側の行動も変わります。小さな一歩を積みかさねて。

手放すための作業 手で書いてみる

こちらのブログでも

「手放す」ということについて

触れているのですが

今回はわたしが行っている

具体的な方法について

ご説明したいと思います。

 

まず最初に

「”何を”手放すの?」ですが

わたしの体感では

「”不快な気持ち”や

 その”根っこにある思い”を手放す」

と解釈しています。

 

不快な気持ちや

根っこにある思いを

体感で言うのなら

「ムカムカ」

「イライラ」

「ピリピリ」

「モヤモヤ」

「チクチク」

「トゲトゲ」

「ジトジト」

「ドロドロ」

こうした擬音とマッチする

感情が湧いてくるとき

多くの人は

「気持ちいい」とは

思わないものですよね。

 

であれば

その「不快感」を

掃除する作業が

「手放す」ということになります。

 

具体的な言葉にするなら

怒り・義憤

正義感など

「腹の底」から

湧くような衝動は

「イライラ」

「ムカムカ」

 

寂しさや悲しさを感じたのに

それを誤魔化したり

嘘や欺瞞など

自分で自分の良心・本音を

ダマそう

無視しようとすると

「みぞおちあたり」が痛んで

「モヤモヤ」

「チクチク」

 

他の人の気持ちを尊重できず

自分がコントロールしようとして

うまくいかないと

頭の周りが

「ピリピリ」したり

腹の中で

「ジトジト」

「ドロドロ」

 

日々の中で

こうした感覚が

ふわ~っと

湧いてきたときこそ

「手放す」絶好のタイミングです。

 

そのままその感情に

歩調を合わせるのではなく

「ちょっと待てよ」と

我に返って

「気づくこと」が

スタートラインです。

 

このスタートラインに立つのに

とても役に立つ方法があります。

 

それは

「意識して

 頭の中を”静かに”保つ」こと。

 

いつも何かのスケジュールに追われ

 

いつも何かを考えている。

 

そんな人の頭の中は

言うなれば

「渋谷のスクランブル交差点の人込み」です。

 

あっちからも

こっちからも

しょっちゅう何かが

通りすがっています。

 

ほんの数秒だけ

静かになっても

すぐにまた

あっちから

こっちから

何かが押しよせてくるのが

「普通」と思い込んでいます。

 

渋谷には様々な人がいますから

他の人がちょっと変わっていても

気にする人は少ないでしょう。

 

頭の中も

「やるべきこと」リストや

「気になること」リスト。

 

スケジュールの確認など。

 

「本人にとっては

 重要な文字情報」で

埋め尽くされていると

そこに「感情」が混じっても

「多くの”何か”が”いつも”いる」ので

感情は目立たずに

他の文字情報に押し流されて

いつの間にか見失ってしまうんですね。

 

こうなるとあたかも

「忘れた」り

「消えた」り

したように感じますが

実際は違います。

 

見失う度に

感情は溜まっていくんですね。

 

ですから

見失う前に

その都度

「しっかり”目で”見ること」が大切です。

 

そこでまずは

感情を

「見つけられる状態」であることが

前提となりますよね。

 

そのためには

「”意識して”

 頭の中を”静かに”保つ」ことです。

 

「意識して」

 

ここがポイントです。

 

「頭の中の静けさ」を続けるには

「意識し続ける」

つまり

「日々の練習」が必要です。

 

そして次に

「考え事をする」なら

「”ながら”で考える」のを止めてみる。

 

「体がここ」にあれば

「気持ちもここ」にあると思いがちですが

「気持ちだけ別の空間」の場合もあります。

 

いわゆる

「集中していない」

「ぼんやりしている」状態です。

 

たとえ仕事中や運転中でも

心配事や気になることがあると

「ついそのことばかり」

考えてしまう時は

誰にでもありますよね。

 

ところが

性質的に「いつもそうだ」

というタイプの人も少なからずいます。

 

そういうタイプの人は

まず毎日の中で

「考える”場所”と”時間”」を

「区切って」作り

それ以外の場所や時間は

「考え事は一旦保留にする」

という練習を始めてみると効果的です。

 

そして

浮かんできた感情を

捕まえることができたら

次はいよいよ

本題の「手放す」ワーク

「手で書く」です。

 

「書く」ときは

「必ず手書き」です。

 

紙は

「できるだけ大きい方がいい」ですが

小さくても構いません。

 

ちゃんとしたノートより

ペラペラめくってはがせるような

レポート用紙のほうが

むいているかもしれません。

 

その代わり

小さい場合は

「枚数がたくさん」あるように

用意してくださいね。

 

文字は

汚くてもOKです。

 

他の誰も

読めなくて

大丈夫です。

 

そして時間は

シッカリ取ってください。

 

途中でやめたりしないで

気持ちがしっかり落ち着くまで

「書ききる」のがコツです。

 

では最初に

感じたことを

そのまま書きます。

 

「むかついた」でも

「空しくなった」でも

OKです。

 

感情を書いて

眺めてみてください。

 

眺めながら

「どうして?」と

「声に出して」

自分に質問します。

 

その答えを

「手で書き」ます。

 

慣れてきたら

質問も

声に出さず

紙に書いてもOKです。

 

こうして

「書く」

「たずねる」

「書く」を

ひたすら繰り返すと

次第に

「思う」速度よりも

「”先に”文字となって」

「言葉が湧いてくる」ようになります。

 

ここで

次のポイントです。

 

それは

「いつでも」

「”自分を主語”にして書く」

 

自分は

どうしたかったのか

 

自分は

どうしてほしかったのか

 

自分は

どう感じたのか

 

自分は

どうありたかったのか

 

自分は

どうして傷ついたのか

 

自分は

どうして腹が立ったのか

 

うっかりでも

「主語を他者」にすると

ますます気持ちが混乱しますので

必ず

「主語を自分」にしましょう。

 

そしてもし

「主語を自分に」したのに

気持ちが混乱する場合

そこには

「隠している気持ちがある」

ということです。

 

アブノーマルだったり

 

罪悪感だったり

 

何かの理由によって

「いや!そんなのは自分じゃないぞ!」

と必死で抵抗し

隠したい本当の気持ちが

すぐその下にあるのだと思います。

 

認める認めないは

自分次第ですが

「隠して」も

在るものは在りますからね。

 

他の人はさておき

「紙の中でくらい」

そして

「せめて自分くらい」

それをOKしてあげても

いいのかなと

「チロっとでも」

思えるとラクですよね。

 

誰に見せるものでもなく

終わったらビリビリにして

捨てるものですから。

 

そう思えば

紙の中でくらい

OKしやすいのではないでしょうか?

 

そうするだけで

不思議と気持ちは

次第に落ち着いていきます。

 

他の人に対する気持ちでも

「自分は○○さんに

 喜んでほしかったのに」という

文章が出たとしたら

「どうして”○○さんに”

 喜んでほしかったの?」と

質問すると

○○さんそのものよりも

「実は ○○さんに似た”誰か”」が

急に浮かんでくる可能性があります。

 

ここもポイントです。

 

目の前の出来事ではなく

実はその根っこの「共通点」に気づけると

自分でもビックリすることがあります。

 

それを発見するには

「書いて」

「自分の中から”外側に出す”」と

スムーズですし

誰にでもトライしやすい方法ですので

ピンときた方は

お試しくださいね。

 

今回は

おおまかな流れを

お伝え出来たかなと

思います。

 

何か少しでも

お役に立てばうれしいです。

 

それでは

素敵な夜と朝をお迎えくださいね☆