高野山の旅 まだまだ続きます。
さて
楽しかった観光を終えて
今夜の宿
初の宿坊「恵光院」さんへ戻ります。
門をくぐる頃には
すっかり西日に。
そろそろ日暮れだなぁ。
昼間の暑さも
日が暮れると
かなり落ち着いてきました。
何もなければ
このままのんびり
夕方のお散歩もいいなぁ。
そうしなかった理由は
宿坊の無料プログラム
「阿字観瞑想」に参加するため。
外部からの参加の場合
料金は不明ですがOKのようです。
瞑想は16:30~から。
参加方法は
わたしの場合
宿泊予約段階で申込みました。
当日は
チェックインの際に
場所の説明があるだけで
時間になったら各自で現地集合。
お寺内の「阿字観道場」へ
直接向かいます。
5分前に到着しますと
すでに10人近い方が。
老若男女
外国の方もいらっしゃいます。
場内は青いカーペット敷で
そこに厚手の円形座布団が
等間隔で散らしてありましたので
各自が好きなところへ。
時間になると
お坊さんが前に出てレクチャー開始。
簡単に説明しますと
道場の正面奥に掲げてある
掛け軸?を見つめながら
吐く息と
吸う息を数える
という瞑想。
瞑想前に
簡単な準備運動をして 始め。
静かな山の夕暮れに
虫の音だけが響きます。
集中力のある人は
充分集中できると思いますが
集中力の弱いところのあるわたしは
眼を開いたままですと
周囲の人のちょっとした音や気配が
気になってしまい
あまり集中できませんでした。
むしろ
いつもとは違う方法や環境
しかも
日頃はひとりひっそりと
やっている瞑想を
こんなにたくさんの人と
当たり前のように
一緒にやるなんて!!!
と集中とは真逆の
「驚きと喜び」に
終始浸ってしまいました。
まぁ それもよし。
一期一会のご縁が
なによりうれしい時間でした。
おかげで
結構すぐに終わりました。
この後は各自
「部屋での夕食タイム」ですが
わたしはお風呂へ。
本来夕食付のプランだったのを
お願いしてランチにスライドしてもらったためです。
女湯の脱衣所は
3人も入ればキューキュー
という感じ。
そこを貸し切り状態で
のんびり入れたのは
本当にラッキーでした。
今日は山登りもして
汗ダクだったし
お昼間の残暑も厳しかったので
お風呂はなによりのごちそうです。
まだ明るさの残る中
手足を伸ばして
まさに極楽♪ 極楽♪
お風呂の温度はちょうどよく
高野山でお風呂に入れることに
ここでも喜びが♪
ありがたや
ありがたや。
誰とも重なることなく
お風呂タイムを満喫して
部屋に戻り 簡単にお夕飯。
ちなみに
高野山内にも
コンビニやそれに近いお店は
何件か見かけましたが
中心部から離れた場所でしたし
場所柄 品ぞろえや
営業時間がどうなっているか
わかりませんので
当てにしている方はぜひ確認を。
さて 本題に戻りまして
ここで普通のお宿であれば
「後は寝るばかり」ですよね。
ところが!
こちらの宿坊には
この後さらに「特別プログラム」があります!
それがこちら!
こちらのツアーは
外部からの参加も可能。
恵光院に泊まっていても
別途有料で申し込みが必要です。
ツアー出発地点は
こちらのお寺の玄関前。
行きは恵光院から
歩いて周り
帰りは「奥の院前」のバス停から
バスで各バス停へ送ってくれます。
他の宿坊のことは不明ですが
恵光院さんでは
チェックイン時やお部屋に
「ナイト・ツアー」の案内がありました。
支払いは
事前のネット決済と
現地支払いが可能なため
チェックイン~夕食前までに
参加申し込み可能 とのこと。
みなさん
どうですか?
興味ありますか?
わたしは当初
参加しないつもりでした。
わざわざ夜に
真っ暗なお墓の中を歩くなんて!
と思っていたんですね。
ところが
いざ日が落ちてみると
楽しかった一日を振り返り
「できるならもう少し
高野山の中を歩きたいなぁ」
という気持ちが
ムクムクと湧いてきました。
でも 外は暗いし
人気のない道をひとりで歩くのもな~。
こんな風に
モンモンとしているところに
「ナイトツアー」の案内が
眼に入ったんです。
輝いて見えました!
ということで
直前になって参加決定です。
集合は19時で
残暑といえども山の上ですから
日が暮れれば冷えます。
着てきた服装の上に
防水のジャンパーを羽織りました。
玄関前に出てみると
20人くらいでしょうか
すでに集まっていました。
結構 いるもんだなぁ。
みなさん
それぞれ防寒対策
されています。
大抵の方は
お連れさんがいらっしゃるので
楽しそうに話しつつ
待っています。
わたしは一人ですが
実は当てにしている人がいました。
それはお昼間
授戒で一緒になった女性です。
別れ際に話していたのが
ちょうど「ナイト・ツアー」のことでした。
「今夜参加する」という話で
その場は終わったのですが
いざ行ってみると
すぐに見つかり
ためらうことなく声をかけました。
「あの~」
お互い一人でしたから
勇気を出して
「一緒にどうですか?」と
お誘いしたところ
快くOKをいただけて
ホッと一安心です。
場所が場所なので
大勢の中でも一人は
ちょっと心細い。
そうこうしているうちに
集合時間になり
お坊さんがアナウンスを始めました。
日本語と英語です。
別々のグループとして
周るようです。
見上げれば
きれいな星空。
もっと真っ暗な
奥の院では
もっときれいに見えるかな。
「では 出発します!」
掛け声とともに
ゾロゾロとみんなで
門をくぐり
いざ夜の奥の院へ出発です。