飛ぶ鹿

内側に目を向けて育てることで外側の行動も変わります。小さな一歩を積みかさねて。

ひとり旅 高野山で初めての宿坊① 始まりは「なんば」

残暑を感じつつも

10月になりましたね。

 

数日前

近所のキンモクセイが

かわいらしいオレンジ色の花を

つけているのを発見しました♪

 

顔を寄せてみると

大好きなあの香りがして

うれしくなりましたよ。

 

皆さんのご近所では

どうでしょうか?

 

さて つい先日

大好きな高野山へ行ってきました。

 

今までも何度か訪れたのですが

毎回日帰りであわただしく

いつも帰る時間になると

後ろ髪をひかれ

「いつか宿坊に泊まって

 ゆっくりと高野山を味わうぞ!」

と思っていたんですね。

 

その夢をついに

実現することにしました。

 

今まではなぜか

「こうなってから」と

「自分で勝手に決めた条件がそろう」のを

待っていたんですよね。

 

でもそれは単なる思い込みに過ぎなくて

条件など一つもそろわなくても

「やりたいことは

 やればいいじゃない♪」と

ただ自分で決めて行くだけなんですよね。

 

おかげで今回もかなり急で

思い立った翌週に行きました。

 

ちなみに

「高野山ってどこ?」ですが

近畿地方にあります

紀伊半島の南端で

大阪府や奈良県

三重県の南側に位置する

「和歌山県」の

大阪寄りの山奥にあります。

 

ということで

大阪府以外のエリアから

公共交通機関で

高野山を訪れるには

なんであれ

「南海電鉄 なんば駅」を

目指すとわかりやすいです。

実際わたしはそうしました。

 

ここで最初のポイントとなるのが

「切符」かなと思います。

 

高野山は

歴史ある宗教都市であると同時に

世界遺産であり観光名所ですから

「お得な切符」があるんですね。

 

1つ目は「2日間」使える

「高野山・世界遺産きっぷ」。

www.nankai.co.jp

こちらは

南海高野線にある主要駅から高野山駅までの区間の往復と

高野山山内のバス「2日間」乗り放題を含んだチケットで

全体を通して「約15%お得」だそうです。

 

※南海特急「こうや」に乗車の場合

 別途追加料金が必要な場合があります。

 

 

2つ目が

近隣の鉄道各社共通で発行されている

「高野山1dayチケット」です。

metronine.osaka

こちらは往復で

各鉄道指定エリアから高野山駅までの区間と

高野山内のバス「1日乗り放題」を含んだチケットで

おおむね25~30%のお得だそうです。

 

値段は鉄道会社によって

若干異なります。

 

※南海特急「こうや」に乗車の場合

 別途追加料金が必要な場合があります。

 

今回は1泊でしたから

南海なんば駅3階の切符売り場窓口で

「高野山世界遺産きっぷ」を購入しました。

 

金額は基本が3,080円。

「往路のみ特急代」を含む場合3,630円。

(2022年現在)

 

なんば駅から高野山までは

特急以外にも

快速や急行が走っていますが

「特急と他の列車の”最大の違い”」は

停車駅の数はもちろんですが

乗車時間約1時間40分に対する

「トイレの有無」のほうが

はるかに大きいと

わたしは思います。

 

トイレの近い方は

是非とも特急料金を払って

「特急に乗る」ことで

快適な旅ができるでしょうし

そうでもない方の場合

約1時間40分程

トイレへ行けませんから

「なんば駅の改札」をくぐったら

まずは「トイレ」へ向かうと

安心です。

 

トイレは男女とも

改札の内側

入ってすぐのところにあります。

 

女性用の場合

個室数もそれなりにありました。

 

(改札の外側の場合

 どこにあるかわかりません。)

 

また

「南海なんば駅の改札内」には

2022年現在

飲料の自販機数台の他にも

7時30分時点で開店している

種類豊富な「おにぎり屋さん」と

チルド以外の商品がならぶ

豚まんでおなじみの「551」や

立ち食い?のおそば屋さんもありました。

(551とおそば屋さんは

 7時30分時点では”準備中”でした。)

 

おにぎり大好きなわたしは

ちょうどいいなぁと思いました。

 

ということで

あれこれと準備をして

乗車しますと

いよいよ列車旅の始まりです。

 

最初は都会の景色ですが

次第にのどかな町並みへと変わります。

 

特急ではない場合

「橋本駅で乗り継ぎ」になりますし

特急であっても

橋本駅を過ぎると山道にさしかかりますので

列車の速度はぐっと落とされ

のんびりした車窓が続きます。

 

記憶がおぼろげですが

たしか九度山駅を過ぎたあたりから

ますます山は深くなり

車両の両側には緑の木々が生い茂ります。

 

それはそれは美しいものですが

同時に列車の走る側も

周囲の山も

どこも急な斜面が見て取れ

何度来てもこの辺りに差し掛かりますと

その事実に

胃のあたりがキューっとなります。

 

中には倒木が

斜面に何本も重なっている場所もあり

ひー!となりつつ

なかば祈るような気持ちで

堪えていますと

限界を感じるころに

終点 極楽橋に到着。

 

極楽橋駅には

飲料の自販機と

オリジナルグッズも取り扱う

切符売り場窓口

トイレがあります。

 

ここのオリジナルグッスは

なかなか素敵でした♪

 

さて「終点」と書きましたが

本当の終点ではありません。

 

ここでケーブルカーに

乗り換えです。

 

www.nankai.co.jp

 

このケーブルカーの角度も

なかなかに急で

それはケーブルカーに乗り込む

乗車場所の階段の角度からも

わかります。

 

ケーブルカーは

大抵の場合

極楽橋駅に到着した列車に合わせて

運行されていますので

ついてしばらくすると発車。

 

グングン上るケーブルカーに

またしても

ひー!となりつつ

堪えていますと

待ちに待った「高野山駅」です!

 

高野山駅は

2階建ての建物で

1階にケーブルカーの乗降口と改札

切符売り場と

こじんまりとした土産物屋さんがあり

2階には展示スペースなどがあるようです。

 

(トイレは駅舎の外にあったような。)

 

この高野山駅の駅前にあるのは

「バス停のみ」。

 

高野山駅は

山道の終点でもあり

道も町内へと続く山道があるだけです。

 

ということで

最後の締め「バス」に乗り換えて

いよいよ高野山の町中へ♪

 

バスもたいてい

ケーブルカーの到着に合わせて

運行されますので

トイレなどしなければ

慌てる必要はありません。

 

ただし

行き先確認だけは重々します。

 

www.rinkan.co.jp

 

それでは

ついに山内に突入!

 

バスはなにもない山道を

ひたすら蛇行します。

 

のんびりした速度で

緑の間を抜けていき

最初に左手に見えるのが

「女人堂」の建物。

 

道路沿いにある

こじんまりとしたお堂ですが

あの「役行者(えんのぎょうしゃ)」の

真言が授かれる

レア・ポイントでもありますので

ご興味のある方は

ぜひご参拝してみてください。

 

どこへ向かうのであれ

高野山駅からの場合

「女人堂」から「千住院橋」までは

全線ほぼ共通なようです。

 

その「千住院橋」ですが

高野山の町の

ほぼ中央に位置する交差点で

土産物ばかりではなく

すぐわきに

「高野山宿坊協会」やコインロッカー

自由に使えるトイレもあります。

 

コインロッカーは

2022年現在

大型のものが500円

中型ものが300円。

 

高野山宿坊協会では

わたしの大好きな

電動自転車の「レンタサイクル」

受付貸し出しもありますよ♪

hirotravel.com

 

雪の積もる時期や

真夏は難しいでしょうが

それ以外の季節には

おススメです♪

 

今回の旅では

まずお世話になる宿坊に

バスで向かい

荷物を預けてから

宿坊協会へ出向いて

レンタサイクルで観光しました。

 

そうはせずに

高野山駅から千住院橋で降り

ロッカーに荷物を預けて

宿坊協会でレンタサイクルを借り

あちこち回って

レンタサイクルの返却と同時に

ロッカーから荷物を取り出して

「最後に宿坊に向かう」

というのもアリだなぁ。

 

さて 千住院橋をスルーして

奥の院前行きのバスで

「かる萱堂前」で降り

そのまま東へ数分歩くと道沿いに

今回お世話になった宿坊

「恵光院」さんの立派な門構えが!

www.ekoin.jp

 

入りますと

重厚感のある立派な建物は

あちこちのガラス戸が開け放たれており

なんとも開放的な様子。

 

その様子に安心して

広い玄関をくぐり

「こんにちは~」と

声をかけると

若いお坊さんが出てこられます。

 

「荷物だけ預けたいのですが」

と伝えると

「こちらへどうぞ」と

外から見えていた

お部屋を教えてくれました。

 

お寺と言うと

どうしても落ち着いた

あるいは年季の分だけ

ドッシリとした感じを

思いがちですが

あちこち新しい白木が使われており

リフォームしてまだ日の浅いような

明るい雰囲気。

 

お坊さんも含め

運営される方は

みなさんお若く

大半が20代から30代の印象です。

 

その分だけ活気があり

初めての宿坊として

緊張せず寝泊りすることができました。

 

きいたところでは

高野山にあるお寺は

現在100数十軒あり

その約半数のお寺が

なにがしかの形で宿坊を営まれているとか。

 

その中で恵光院さんは

以前から存在だけは知っていたことと

旅行サイトから検索できたこともあって

今回お世話になりました。

 

ちなみに

こちらのお寺は

宿坊としてのお部屋タイプは

全5タイプあり

今回はその中から

「コンパクトな和室6畳間」をチョイス。

 

他のお部屋はわかりませんが

「コンパクトな和室6畳間」の場合

内鍵のみで

外鍵はありません。

 

トイレ・お風呂はなく

個室の外にある施設を共用。

 

個室にあるのは

テレビと金庫

暖房器具と机。

 

お茶セットと

後から持ってきてくださるポット。

(コンセントのないタイプ)

 

着替えの

浴衣セットと丹前

歯ブラシセット

湯あみ用のハンドタオルと

バズタオル。

 

夕食の「精進料理」と朝食

それ以外に

無料の希望制で

個室での「写経」

道場での「阿字観瞑想」の参加

本堂での「朝勤行」の参加

毘沙門堂での「護摩祈祷」の参加

ができますが

阿字観と写経については

宿泊申込時に伝えるようになっていました。

 

朝の勤行では別途「ご供養申込」

護摩祈祷では別途「ご祈祷申込」も

それぞれ三千円からありました。

 

こうして初めての宿坊に

緊張しつつもたどり着き

重たい荷物を預けて安心したところで

いざ!観光に出発です。