飛ぶ鹿

内側に目を向けて育てることで外側の行動も変わります。小さな一歩を積みかさねて。

ひとり旅 高野山で初めての宿坊⑤ わたしが感じた「奥の院ナイト・ツアー」参加の準備ポイント

高野山の旅 続きです。

 

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夜の7時過ぎ

宿坊である恵光院さんの玄関先に集まった

わたしたち参加者は

意気揚々と門をくぐり

静かな高野山の町へ出て

「奥の院ナイト・ツアー」へ出発!

 

www.night.koyasan-okunoin.com

 

お寺の門をくぐってすぐ

右手に二股に分かれる道があり

その道を左手に沿って下っていくと

奥の院の入り口「一の橋口」です。

 

www.wakayama-kanko.or.jp

 

奥の院は

高野山の町 東側に位置する

広大な森の中に

約20万基のお墓や供養塔があり

その最奥部には

今も空海さんこと

弘法大師さまが

1200年の時を経て

瞑想をしているとされる御廟がある

高野山の一大聖地。

 

その距離は

一の橋から御廟まで

約2km。

 

足取り軽く

わき目もふらずに進むと

片道20分くらいでしょうか。

 

森の外にある道路には

等間隔で煌々と輝く街灯がありますが

橋の向こうは森の暗さです。

 

というか

真っ暗です。

 

進む道のりには

街灯のある場所と

まったくない場所があり

街灯があったとしても

LEDとは限りませんから

明かりのある場所は

本当に少なかったです。

 

夜目がきく人でも

街灯があったりなかったりするため

かえって慣れるのに

時間が要りそう。

 

明かりのまったくない場所では

案内人の方の懐中電灯1つっきりで

足元を照らします。

 

しかも案内人の方を

先頭に歩くので

実際の足元は

ほとんどの人が暗いわけで。

 

そうなると

前の人の足取りだけを頼り

進むしかありません。

 

これは本当に

貴重な体験。

 

こんな暗い場所を

夜に何キロも歩くなんて

今朝まで思ってもいなかったのに。

 

こういうことが

旅の醍醐味

人生の醍醐味です♪

 

案内人の方は

道中 要所要所で立ち止まり

ガイドしてくださいます。

 

何度も来たことのある高野山。

 

しかし今まで

音声ガイドも含めて

こうしたガイドツアーは

してこなかったので

とっても新鮮でした♪

 

でも中には

お墓や供養塔に関するガイドもあり

真っ暗な夜の中では

ちょっと遠慮したい。

 

ということで

話してくださる案内人の方には

本当に申し訳ないのですが

そういう時には

あえて目の前の

お墓や供養塔は見ないで

それより上にある

大きな木々や

その間から見える

きれいな夜空に意識を置いて

そちらだけに気持ちを向けました。

 

というのもですね。

 

ツアー中は基本的に

まぁまぁの速足で

終始歩き続けます。

 

立ち止まるのは

案内人の方が止まって

ガイドされるタイミングのみ。

 

それ以外のタイミングで立ち止まれるのは

暗い森の中を

自力で行って帰ってくる

覚悟のある人だけです。

 

今のわたしには

その勇気はまだありません。

 

そうすると

必然的に立ち止まって

木々や夜空をのんびり眺められるのは

ガイド中だけ。

 

せっかくの夜の高野山。

 

しかも明かりの無い

場所にいるのだから

夜空や森も

しっかり味わいたいなと

思っていました。

 

歩きながらだと難しいけれど

立ち止まって

しっかり見上げてみると

夜の森の気配が

より一層身近に感じられます。

 

それは

夜なのに

こんなに暗いのに

どこか慕わしいような

安心できるような

うれしくなるような感じがして

正に「整えられた聖地の森」だからこそ

という感じでした。

 

本当に気持ちよかったです。

 

そうして歩いていくと

時折案内人の方が

「すれ違う方がいますから

 寄って下さい」と

言われます。

 

なんと!

 

夜の奥の院を

個人で歩く方がいるんですね!

 

その後も

何組かそうしてすれ違い

とても驚きました。

 

いつかはわたしも

こんなふうにブラリと

夜の奥の院を気ままに歩けるくらい

タフになっちゃうかも♪

 

そうこうするうちに

御廟の手前にある

「御廟橋」に到着。

 

ここから先は

撮影禁止エリア。

 

渡る前に合掌一礼して

渡ります。

 

渡った先の階段を上ったところにある

灯籠堂。

 

灯籠堂の軒先には

一面にオレンジ色の灯籠が

灯って幻想的な雰囲気。

 

そこを建物沿いに

回り込んだ奥にあるのが

空海さんのいる御廟です。

 

ここにも

何組かの参拝者さんが。

 

高野山という場所に対する思い

弘法大師様に対する思いを

感じる瞬間でした。

 

それでは

みんなでそろって合掌。

 

これにて

奥の院ナイト・ツアーは終了です。

 

御廟橋を渡ったところで解散。

 

「恵光院以外に宿泊の人で

 門限9時の人」と

恵光院でも

「バスで帰りたい人」は

そのまま案内人の方について

中の橋口から奥の院をでて

20:30発のバスに乗ります。

(バス代は料金に含まれる)

 

恵光院に宿泊の人は

「歩いて帰ってきてもOKです」

とのことでしたが

時間も時間ですので

迷わずバスで。

 

ちなみに

奥の院からの帰りのバスは

恵光院に宿泊の場合

「一の橋口」バス停で降りると

お寺がすぐそこ。

 

思い切って

参加してみてよかったです♪

 

今回参加してみて

「”ナイト・ツアー”に参加するなら」を

ちょこっとまとめてみましたので

今後参加ご検討される方の

お役に立てば幸いです。

 

夜間のため

「ある程度の夜目がきく」方が楽しめる♪

 

山の上で気温が下がりやすく

状態として「手ぶら歩行」が必要なので

「時期に合った”着る防寒具”持参」がベスト!

※特に腰回りは冷えると

 トイレも近くなりやすいです。

 

雨上がりや夜露などで

舗道が滑る可能性もあることから

「足元の”安全が保てる靴”」だと安心♪

 

団体ツアーで

階段・段差は何度もあり

案内人の方の速度も

のんびりとは言い難いので

「”それなりの速さ”(サクサク進む)で

 ”自力で歩ける”」のがベスト!

 

途中トイレ休憩は無いため

1時間30分ほど

「排泄なしでもOK!」だと気楽♪

 

以上5点でした。

 

どうでしょうか?

 

「それはちょっと厳しいわ~」

という方にはこちらなど どうでしょうか?

 

www.shukubo.net

 

さすがは世界遺産!

 

昼間のガイドツアーも充実しています!

 

料金はちょっと上がりますが

その分自分のペースで

明るい時間帯にしっかり楽しめそうです。

 

ナイト・ツアーの

最大の醍醐味は

人それぞれでしょうが

わたしにとっては

「夜の森の神秘を

 心細い思いをせずに味わえること♪」

 

これに尽きます。

 

また参加してもいいなぁ。

 

と こうして高野山の

初めての夜は

充実したまま

ふけていくのでした。