飛ぶ鹿

内側に目を向けて育てることで外側の行動も変わります。小さな一歩を積みかさねて。

言葉の力を借りる① 振り回されてクタクタな時に『デルフィニア戦記』全18巻 茅田砂胡 著

 

「振り回されてクタクタ」だった

20代の自分に

「自分の足で立て!」

と一喝してくれた作品

 

デルフィニア戦記

茅田砂胡 著

 

全18巻

 

kayataproject.com

 

異世界ファンタジーの「国盗り物語

元はC★NOVELSファンタジア

といういわゆる「ライトノベル」ですが

しかし「中年層の熱い要望に応え」

渋い装丁で「中公文庫」より全巻文庫化 済

(詳細のリンクから)

 

「おもしろい本」にはいろいろあります

 

笑える、ドキドキする面白さ

 

新しい考えにハッとさせられる など

 

これはそれだけではない

「内側の継続的な強さ」

をもたらすという

謎の力を発揮した

わたしにとって稀有な作品

 

この本の凄さは

「展開の自然さ」

「読ませる力の強さ」

「読み心地の爽やかさ」

の3点に集約されると思っています

 

全18巻ひたすら物語が展開し続ける

不要な章なんて一切なし!

 

お蔭で読んでる間

ずーっと

その世界に浸れます

 

これは

とっても個人的な感想ですが

ほんとうに不思議なことに

読み続ける度に

自分の内側に

「力強さ」が徐々に残るようになるんです

 

もちろん個人の感想です

 

それでも記事にしたのは

「言葉の力」を借りることが

時として「生身の人の存在」よりも

遥かに勝ると感じるし

「世界に浸る」ことは

「オンオフ」のスイッチにもなると

わたしは心底感じています

 

それが結果として

「内側の強さ」まで引き出して

どうしようもなく

座り込んでいるだけの自分を

なんとか立ち上がり

歩けるようになるまで導いてくれました

 

物語の力は

「こども」にも「おとな」にも

同じように発揮される

おとなになっても

物語はいつでも

扉を叩けば

喜んで迎え入れてくれる

 

そういう気持ちをくれた本作品に

心から感謝しています