飛ぶ鹿

内側に目を向けて育てることで外側の行動も変わります。小さな一歩を積みかさねて。

「悲しい」は「あなたがほんとうに望んでいるもの」を教えてくれます

みなさん

いかがお過ごしですか?

 

先日

ハッとさせられるような

ちょっと悲しいことがありました

 

「ささいなやりとり」のつもりで

けれども

思いもよらない

意外な返答が返ってきました

 

その返答に驚いて

頭が真っ白になってしまった後

フイっと横を向いて

まるで何もなかったかのように

私はそこからそっと離れました

 

その日の帰り

ずっとそのことで頭がいっぱいでした

 

沈むような気持ちで

そのことばかりを思っていました

 

でもふと思いついたんです

「どうしてそんな風になったのかな?」と

 

「今日のやりとり」から

その前の日

その前の日と

 

無理にでも視点を

「今日から離して」

広く大きく見ようとしてみました

 

そこでハっとしたのは

実は最近になって

わたし自身がその人との関係について

なんとなく少し見直してみた方がいいかも

と感じていたことでした

 

その人は

同性で同年代の

自分にないものを

たくさん持っていると感じる人でした

 

だから

なんとなくその人との関係を

自分からはなかなか見直せずにいました

 

けれども

会うとなぜか

クタっとなる自分がいました

 

そして

なんとなく

モヤモヤする自分がいました

 

もし

今日悲しいと感じることがなかったら

最近感じていた

「見直した方がいいのかな」

ということを

すっかり忘れてしまうところでした

 

 

そしてこれから先の時間を

またなんとなくモヤモヤしたまま

進んでいたかもしれません

 

でもハッとしたことで

「そのままでいいの?」と

尋ねられているように感じました

 

 

そして

その質問に対する答えは

「もう卒業しよう」

というものでした

 

 

 

 

 

この先

怯えて同じ道をなぞるよりも

吹きっさらしの野原を

自分の足で進みながら

足跡を残すほうがいいと思いました

 

 

その新しい道の先で

初めて出会う人がいます

 

きっとそこで

緊張しているのは

自分だけじゃない

 

きっと

相手も

 

その緊張を

自分から破ろう

 

自分から手を出して

「初めまして」って笑ってみよう

 

失うことを恐れて

小さくなったり

クタクタになったりするよりも

 

「ひたすら待つだけの辛さ」より

そのほうがきっと

ずっと楽しいに違いありません

 

それは

 

自分の意思だけで出来ると

思いました

 

さびしくても

クタクタより

モヤモヤより

きっといいと思いました 

 

そのことを覚悟して

自分で切り開いてみようと

決めました

 

そうして歩き続けてきたから

振り返ったとき

あちこちから手を振ってくれる人がいるんだと

思いました

 

「おーい」って

 

「元気にやってるよ」って

 

「そっちはどうだー」って

 

遠くても

離れていても

その人たちと過ごした時間が

消えてなくなるわけじゃありません

 

ただ

勇気を出して

自分から離れてみるから

初めて気づけること

わかることがある

ということを

おぼろげながらも

感じ始めていました

 

いま振り返れば

そこには

きっと

何人も手を振ってくれる人がいます

 

その人がいるのは

私が歩いてきたから

 

外に出て

そこで出会った人と

関わってみよう

つながってみようと

お互いに始めたから

 

 

「憶えてるよ」って

 

「がんばれよ」って

 

実際には

もう会うことができなくても

 

自分の中の道でなら

その人はきっと

手を振ってくれます

 

例え

ほんの一瞬につながりでも

 

その時間の中にある

楽しいも

悲しいも 

そこには

その人と自分の

「交流」があったから

 

これから先の道を

ちょっとの一歩を

毎秒歩いて行く

 

怖いってなることも

あるけれど

それでも

外の世界を歩いて行く

 

うまくできない

そんな日もいいよね

 

通りすがるだけの日も

いいよね

 

もし

勇気が持てたら

「こんにちは」って

自分から言えたらいいよね

 

むこうから

「こんにちは」って言われたら

すごく嬉しいよね

 

 

悲しいこともあるさ

 

でもそれも

「始まり」がなかったら

起きないよね

 

 

 

生まれてきたこの世界の

朝に目覚めて起き上がった今日に

 

何もしないで

誰にも会わないで

だから悲しいも悔しいも無いけれど

 

振ってくるような

楽しいや嬉しいも無い

 

そうして眠りにつく夜は

ただひたすら静かで長い

 

何もしないままいても

季節は巡るし体も老ける

 

でもそうして積み重ねた世界に

生まれてきたチャンスをきちんと返したい

 

何か一つ、幸せを返したい

何か一つ、幸せを作って眠りたい

何一つリアクションが無くても

何一つ変化が見えなくても

 

あの日に返し損ねた「ありがとう」を

今の世界に返したい

 

無駄だと決めつけて

止めてしまう前に

あと一回

もう一回と粘るんだ

 

それを一つ重ねる毎に

小さな一歩は大きなカーブを描いていく

でも振り返ればただ真っ直ぐな一本道

 

私も誰かに手を振る

 

「元気だよ」って

 

「なんとかやってるよ」って

 

「ちょっと失敗しちゃったけど

また懲りずに

違う形でトライしてみるよ」って

 

私にも

手を振る相手がいる

 

「笑顔で手を振りたい」と

思える相手がいる

 

ありがとう

あの時ありがとう

 

あの時全然気づけなくて

ちっともわかってなくて

 

いま わかったよ

 

ありがとう

本当にありがとう

 

このありがとうを

私も誰かに渡すよ

 

きっと渡せるように

やってみるよ

 

そしたらまた

手を振るからね

 

ありがとう

ありがとう

 

またね

ありがとう