飛ぶ鹿

内側に目を向けて育てることで外側の行動も変わります。小さな一歩を積みかさねて。

混じりっけのない願い 祖父母に思いを馳せて感じること

祖母に思いを馳せると

その時代に生きていた人のことを思う

 

そして同時に

今のわたしの毎日や

その周辺の状態を思う

 

今のこの時代の在り様を

否定する人もいるし

それはそれでいい

 

けれども 晴れた日の空を眺めて

洗濯物を干したり

 

どこかへ行こうと

誰かを誘ったり

 

すでに遠出していて

そこの雰囲気を満喫したり

 

そうやって何をするか

自分で選べる世界に

生きている

 

たぶんだけど

この世界の今の空気は

戦争を生きた人たちが

心底から願った

「平和そのもの」なんではなかろうか

 

あの時代を生きた

数えきれない人たちの

混じりっけのない

「平和と自由」という願いが

今のこの世界を作ってくれたんではなかろうか

 

 

もっと勉強したい

 

もっと食べたい

 

もっと生きていたい

 

ずっとこの人と一緒にいたい

 

ささやかな平穏を

この先も味わいたい

 

「また明日」といいたい

 

家族と暮らしたい

 

親より先に逝きたくない

 

行くなといいたい

 

生きて帰って来いといいたい

 

なんてささやかな望みだろう

 

いまでも

格差はある

 

けれども

国民全員が「奪われる」ことはなくなった

 

言いたいことを飲み込んで

命を手放すことを

「万歳」といって

なんでそれが万歳だろう

 

そんな言葉を無理に喉から吐き出して

そういう人が街中、国中に溢れて

そうして失われた命を

「ご立派でした」と言われる時代に

生きていた人みんなの願いの結晶が

今のこの国なんではなかろうか

 

だから

立派にならなくてもいいし

偉くなんてならなくてもいいから

命を大事にしたい

 

今を大事にしたい

 

やりたいことに

チャレンジできるんだから

 

行きたい国へ行けるんだから

 

言いたいことを言えるんだから

 

会いたい人に会えるんだから

 

せめて自分を大切にしよう

 

せめて今日の

ささいな幸せを喜ぼう

 

それが続いていくと思える今を

心から楽しもう

 

もし何一つ生み出せない人生でも

今を大切にして生き抜いたら

それで充分だよって

きっと言ってもらえる

 

楽しかったかい?て

味わったかい?って

しっかり愛したかい?って

しっかり愛を感じたかい?って

 

誰もいないと思う日にも

自分の命を奪おうとするものが

追いかけてくるわけじゃない

 

ぼんやりするだけの日々が続いても

それを続けていける

「時間があること」は当たり前じゃない

 

ただもう生きているだけで

生きていられるだけで

幸せなんだなと思いました