飛ぶ鹿

内側に目を向けて育てることで外側の行動も変わります。小さな一歩を積みかさねて。

歩く場所とつながり

歩くことと

歩く場所の関係は

とても大切なようです。

 

ただ歩くだけでも

心にとって

体にとって

よい栄養となるのは

なんとなく誰もがぼんやりとでも

実感されることかと思いますが

 

そこに合わせて

どこをどんな風に

ということを付け加えることで

それ以上の恩恵を受けとることができます。

 

夏の盛りは

出歩くことを控えた方がいいかしらと

思ってしまうほどの気温でしたね。

 

そこでわたしは

早朝の散歩を始めました。

 

今までもお昼間に歩いていましたが

それをすっかりお休みしていたので

単純に運動不足解消にと。

 

初めは街中のよく歩く道ばかり

歩いていましたが

ある日思い立って近くの川沿いまで

足を伸ばしました。

 

するとそこは

夏の盛りであっても

朝の心地よい風が吹き渡る

静かで素敵な場所でした。

 

それほど離れた所でもないのに

不思議と今まで来ることはなく

早朝となればますます見知らぬ場所で

なんとなく敬遠していたんですね。

 

それが実際に来てみると

散歩やランニングを楽しむ方がチラホラ。

 

一人の人。

 

連れ立って歩く人。

 

わんちゃんと一緒の人。

 

みなさん自分のペースで

朝の時間を楽しんでいる姿に

敬遠していた気持ちは

すっかり解消されました。

 

それからというもの

おなじみのコースとして

そこを歩くようになりました。

 

川沿いは視界を遮るものが少なく

その分空が広く近く感じます。

 

それがうれしくて

毎朝なんとなく空を見上げながら

歩くようになりました。

 

曇りの日も

青空の日も

同じ姿は一度もなくて

雲は刻々と変化します。

 

お日様の日差しも

晴れている日でさえ

その日の湿度や風によって変わり

毎日見ても飽きることなく

毎日が新鮮な驚きと喜びでいっぱいです。

 

そのうち

たくさんの感謝まで湧いてくるようになりました。

 

自由に歩けること。

 

呼吸ができること。

 

目が見えること。

 

肌で感じられること。

 

街中を歩くのも楽しいけれど

朝の澄んだ時間に

自然に意識を向ける時間を作っただけで

幸せが何倍にも増えたような感じがしました。

 

ただ歩いているだけの時間と思えば

それまでですが

その間に心が受け取っている

数えきれないほどの贈り物に気づくと

わたしにとって朝の日課は

まったく違う時間

まったく違う場所になったんだと思います。

 

最近では

朝の風が心地よい涼しさに変わり始め

夏の終わりと

秋の訪れを感じさせてくれます。

 

そのことがうれしくて

毎朝地球さんに

ありがとう ありがとう

大好きと

愛をささやかずにはいられません。

 

そうすると

なんとなく地球さんにも伝わるようで

喜びがますます大きく

広がる感じがします。

 

それはちょうど

仲のいい友達と

楽しく話している時の

感覚に近いんです。

 

物理的に見れば一人で歩く人ですが

わたしにとっては毎日が

地球さんやお日様との

溢れるような愛の交流の真っ最中なんですね。

 

高次の存在との交流というと

なんとなく検討もつかなくても

目に見える地球や

お日さま お月さまとなら

感じ取りやすく

話しかけやすいのでは?と

思いました。

 

人前でやることはありませんので

ひっそりと

誰も見てないときに

いかがですか?

 

かつてはお日様に手を合わせる

という習慣が多くの地域にありました。

 

いまでもそうされている方は

きっとたくさんいらっしゃると思います。

 

わたしはそんな形だけでなく

もっと身近で

もっと親しい相手として

お日さまやお月さま

地球さんとお話しされる方が

増えるといいなぁと思っています。

 

最初はつぶやく程度で

きれいとか

うれしいとか

そんなんでいいんです。

 

声に出して

地球さんに

お日さまやお月さまに

話しかけてみると

だんだんとなんとなく

その思いが胸の内で

こだまするのがわかるようになってくるんですね。

 

そうして自分の肌で感じたことのほうが

ずっと自然で受け取りやすく

愛に愛で応えるだけで

ますます愛が返ってくるのは

うれしくて 楽しいものですよ。