飛ぶ鹿

内側に目を向けて育てることで外側の行動も変わります。小さな一歩を積みかさねて。

はじめての比叡山 後編

それでは 比叡山 後編です。

 

 

cocokara2018.hatenablog.com

 

最初に目指すのは

山内シャトルバスの終点

「横川(よかわ)」です。

 

www.hieizan.or.jp

 

今回の参拝の

主だった理由が

こちらのエリアにある

「元三(がんざん)大師堂」。

 

元三大師さん

生前の名を「良源さん」は

昔から「疫病・魔除け」に功徳のある

「角(つの)大師」のお札で有名な方です。

 

横川エリアにある

「元三大師堂」では

そのお札をいただくことができます。

 

堂内は靴をぬいで上がることができ

入って左手に授与所。

 

授与所には

「角大師」大・小のお札以外にも

お守りなどいろいろありました。

 

ちなみに

わたしの大好きな

桜井識子さんが言うには

「疫病除け・魔除けとして効果のある」のは

「和紙でできた角大師」の「お札」だけで

他の形状のものは

お守りであれ

なんであれ

「なんとも言えない」ようです。

 

また

「お札の張り方」についても

識子さんは「注意」を促していますので

こちらに貼っておきます。

 

ameblo.jp

 

これを知るまで

ピンで留めていたのですが

知ってからは

念のためと

改めて買いなおし

張り直しました。

 

ピン留めの時点でも

お陰様でみな元気に

過ごせていましたから

充分に効果はあったように思います。

 

さて お堂では

元三大師さんのご真言も

堂内のお賽銭箱の横に

バッチリ掲げられていましたので

授かることができます!

 

わたしも

頑張って覚えましたよ。

 

他にも

横川は紅葉の名所だそうですから

「晩秋の観光」としても

楽しめそうですね。

 

聞くところでは

元三大師さんは

特に「病について」

功徳のある仏さまだそうですので

気になる方は

エリア内にある

「元三大師さんの御廟」にも

足を運んでみられては?

 

わたしが御廟をお参りしたときは

他には誰もおらず

のんびりひとり占めで

お参りすることができました♪

 

また朱塗りの舞台作りが目を引く

「横川中堂」ではお写経もできるようです。

 

ここでは思わず

1時間ほど多く過ごすことになり

その分ゆっくりと馴染むことが

できた気がしました。

 

こうして名残惜しくも

横川を出て

次なる「西塔エリア」へ。

 

www.hieizan.or.jp

 

ちなみに

山内のシャトルバスは

約30分間隔で行き来しています。

 

西塔エリアは

当初行く予定になかったのですが

現地に入ってから

気になることがあり

周ることにしました。

 

まだ東塔エリアもあるし

お腹も減ってきたし

お土産も見たいし

なにより帰りのロープウェイ時間もあるので

西塔に滞在できたのは

1時間もないのですが

結果行ってよかったです!

 

というか

もっといたかったです!

 

西塔エリアは

主に「修行の場」だそうで

以前は一般の個人でも

西塔にある「居士林道場」で

日帰りだけでなく

泊まり込みの「体験修行」ができたんですね。

 

今は台風による施設損壊により

受付していません。

(2022年現在)

 

www.hieizan.or.jp

 

かわりに

現在では「延暦寺会館」で

以下の体験が可能なようです。

 

syukubo.jp

 

さて本題に戻りまして。

 

バス停から続くのは

下り坂で

こちらのエリアでも

やはりアップダウンがあり

ゼーハーしました。

 

別にある登山道と比べれば

歩きやすいはずですが

町中に無い段差や傾斜は

歩くだけで充分修行になっている気が。

 

ところで「釈迦堂」は

エリアの中でも

長い階段を下った場所にあるのですが

ちょうどお昼だったこともあり

明るく気持ちのいい場所でした。

 

お堂内には

最澄さん自らが彫られたという

お釈迦様をご本尊として祀られています。

 

そういうことは

何一つ知らず堂内に。

 

堂内には

向かって正面に仏様が祀られ

右手には授与所

左手には写経体験所があります。

 

授与所には当初

男性と女性が一人ずつ座って

なにやらしゃべっていました。

 

どうも雰囲気からすると

男性が熱く何かを

訴えているようです。

 

内容はわからないものの

ビシビシとした

語気の鋭さが目立ちました。

 

それを受けた女性は

なにやらやんわりと

受け答えしているようです。

 

わたしは

こういうのに弱いタイプで

関係ないと頭でわかっていても

そうした雰囲気があると

どうもソワソワしてしまうのです。

 

静かにお参りできないことに

ちょっと残念と思いつつ

それならそれでと

ご本尊様にサクッと手を合わせて

サッと離れました。

 

その後

気づくと男性はいなくなっていました。

 

そんなことは関係なく

バスもあるし

授与所をチラっとみて

もう帰ろうかと近寄っていくと

さっきの女性が話しかけてきました。

 

「ここのお釈迦さまは

 最澄さんが作ったお釈迦様なんですよ。

 と~っても貴重なんです。

 お釈迦様はなんでも聞いてくださるから

 いいですよ~」

とニコニコしながら

教えてくれました。

 

ほ~!

 

それは知らなかった!

 

「では お話してきます!」

と応えると

「はいはい、お話してきてください」

と笑って見送ってくれました。

 

わたしはこのことを

「最澄さんからのメッセージ」と

都合よく解釈しました。

 

関係ない人の会話の雰囲気に負けて

サクッと帰ろうとしたわたしに

「せっかくここまで来たのに

 なんにもしゃべらないのか?

 ちょっとしゃべってみたらどうだ?」

という感じで

促してもらえたように思ったんです。

 

神仏というのは

人間が「自ら言わないこと」は

見えていても

わかっていても

関与できないそうなんですね。

 

人間が

「これこれこうで

 こういうことで困っています。

 こうなるとうれしいです。お願いします。」

と自己開示して

初めて関わることができるんですって。

 

わたしは道中

ここに来るまで

一方的に最澄さんにいっぱい話しかけてきました。

 

自己紹介をし

現状を話し

過去の失敗を反省しと

アレコレしゃべりまくってきたのです。

 

それなのに

肝心の場所をスルーして帰ろうとしたわたしを

最澄さんは引き留めてくださったと思いました。

 

これは本当に

うれしかったです!

 

とはいえ

バスの時間もありましたので

短時間でしたが

せっせとお話をして

お願いごともしました。

 

珍しい「お釈迦様のご真言」もあったので

書いたものを見て思い出しても使えるよう

お願いもしてきました。

 

許していただいた気がします。

 

そして

「またここに来よう!」と

思いました。

 

そして最後

「東塔エリア」です。

 

www.hieizan.or.jp

 

ここでは

巡拝受付口があり

お得な切符をみせて入場します。

 

そのゲートをくぐると

またしても

まぁまぁの坂道が。

 

「ひ~!」となりつつ

なんとか登りきると

左手に「大講堂」が現れます。

 

大講堂での個人的な見どころは

お堂の最奥部まで

ズカズカと入っていくと

かつて比叡山で修業した

偉人たちの像が

左右に分かれて

ずら~っと並んでいるところです!

 

最澄さんは別格なんでしょう

そこには並ばず

ご本尊様のすぐ左手に。

 

そこには

聖徳太子もいらっしゃいます。

 

ここへきて

最澄さんのふくよかなお顔に

いまさらビックリしました。

 

なんというか

当時のことを思うと

もっと厳めしい

ゴツゴツしたお顔のように思っていたのですが

白い頭巾をかぶり

ふわふわとした頬をされていたのが

意外でしたね~。

 

こういう発見も

旅の楽しみの一つです♪

 

この大講堂の脇には

「開運の鐘」があり

もちろん全力で突きました!

 

なんというか

直接的な開運というより

鐘の音で「悪いものが落ち」

その結果 運気が上昇するのかな

と思いました。

 

鐘の横にある

これまた結構な坂道を下ると左手に

「根本中堂」が現れます。

 

反対側には土産物屋さんがあり

わたしはここで

「比叡ゆば」と

「まぜちゃい菜」などを買いました。

 

hieiyuba.jp

 

shiganomeihin.jp

 

ちなみに肝心の「根本中堂」は

2016年から足かけ10年

工事中なので

ある意味非常に珍しい形での参拝。

 

宿坊である「延暦寺会館」は

一度見て見たかったのですが

根本中堂の前にある

「文殊楼」のすごい階段の向こう

けっこうな傾斜の坂の途中にありました。

 

syukubo.jp

 

延暦寺会館は

入ってすぐのところに

お土産コーナーと

眺めのよさそうな喫茶室がありましたので

「もうしんどいわ~。

 空調の効いた”眺めのいいとこ”で

 ちょっとのんびりしたいわ~」

という方にはおススメです。

 

ちなみに

東塔エリアといいつつ

実際のバス停は

「東塔」ではなく

あえて「延暦寺バスセンター」を利用。

 

バスセンターですと

トイレはもちろん

バス停脇に

お土産処と食事処があり

反対側の軒先には

甘味処もありますので

最後のバス停として

お土産を買うことも

のんびりすることもできます。

 

また京都駅直行のバス専用の

バス停もあります。

 

眺めもたぶんいいと思います。

(うろ覚えです)

 

ということで

2回にわたって

簡単に比叡山をご紹介してみました。

 

いかがだったでしょうか?

 

何か少しでも

楽しんでいただけましたら

幸いです。

 

それではまた。