飛ぶ鹿

内側に目を向けて育てることで外側の行動も変わります。小さな一歩を積みかさねて。

食の多極化から見える「豊かさ」

何年か前からですが

不食」という単語を

チラチラと見かけるようになりました。

 

最初は

まったく気にもならなかったんですね。

 

「ふーん」

という感じで

否定も肯定も

感じない状態でした。

 

最近になって

興味の赴くまま

こちらの書籍を手に取りました。

 

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不食の定義を

ざっくりでお伝えすると

「食べなくても平気だから 食べない」

ということのようです。

 

「断食・ファスティング」とは

根本が違うそうです。

(詳細はこちらの書籍に

 譲りたいと思います)

 

わたしとしては

検証や賛否よりも

「そういう取り組みを

 宗教家ではなく

 一市民として暮らしている人が

 自ら進んで実践していて

 それを公表している」

ということのほうに

重きを置きたいと思います。

 

ヨガや

断食・ファスティング

当初は

冷ややかな目で見られた時期もありましたが

いまや市民権を得ているところをみると

これから先

もしかしたら

「これも全然アリだよね」と

なっちゃうかもしれませんよね。

 

また

それとは別に

この頃では

宗教的な必要性ではなく

自分からすすんで

ベジタリアン」や

さらに進んだ

ヴィーガン」について

興味を持つ人が増えていることも

割と顕著になってきたように感じます。

 

中には

「自分や家族のアレルギー改善に」と

グルテンフリー」といった角度で

「日々の安全を求めて」実践される方も

少なくありません。

 

わたし自身

比較的軽いものでしたが

数年前まで花粉に反応していました。

 

それだけでも

生活への影響はありましたから

食物自体のアレルギーとなれば

いかほどかと思います。

 

ちなみに

ベジタリアン」と

ヴィーガン」の違いですが

どちらも「菜食」を示しながらも

ヴィーガン」は

そこに加えて

魚介類はもちろん

卵や乳製品・はちみつ

それらを使った出汁

調味料を含めた

「一切の動物性資質を食べない」

という定義づけがされます。

 

そこだけ聞いていると

なんだか息苦しそうにも見えますが

「それまでの食生活に関わらず

 自然と続けられる人もいる」そうですから

これは意外と

「その人自身の”タイミング”」ともとれますね。

 

全体としては

「大きな意味での”菜食”」を意識したものが

主流の印象で

SDGsの影響もあってか

「大豆をつかったお肉」や

「大豆を使ったチーズ」などの商品が

地方のスーパーでも

レトルト食品も含めて

いろいろ並ぶようになりました。

 

探してみると

「え こんなパターンも?!」と

驚くくらいで

充実していて

見ているだけでも楽しくなります。

 

一部のファストフード店では

数年前から

「ソイパティ」という形で

ノーマルのメニューとして販売もされてますね。

 

余談ですが

わたし自身

お肉は鶏肉だけになって

数年経ちます。

 

こうした「大豆商品」は

わたしが食べた限り

「言われなかったら気づかない」くらいで

どれも本当においしいです。

 

「鶏肉ではないお肉のハンバーガー」のような

「”懐かしい味”が 恋しい時」や

「他の人と外食する時」に

とても重宝しています。

 

ハンバーガーって

 不思議になっちゃうくらい

 おいしいですよね。)

 

お肉は「好きで食べないだけ」ですから

別に食べてもいいのですが

「もう十分食べたな」と思ってやめて以来

なんとなく続いているので

そのまま続けています。

 

ただ

始めた当初は

ちょっとアタフタしました。

 

「大豆商品」も普及前でしたし

なにより

「お肉を食べない」こと自体

「表に出している人」を

あまり見かけませんでしたので

家族には「宗教なの?」と

お門違いな心配をかけたこともありました。

 

なによりも

自炊にあたって

慣れ親しんだメニューのほとんどが

「お肉ありき」だったので

「自炊メニューの練り直し」が

とにかく戸惑いの連続でした。

 

「肉じゃが」

 

「カレー」

 

「すき焼き」

 

「豚しゃぶ」

 

「ハンバーグ」

 

「とんかつ」

 

好きだったり

よく作ったりしていたのは

お肉のオンパレード。

 

家族はそのまま

お肉を食べていますので

より一層自分の中で

「どうすれば・・・」

となりました。

 

お惣菜や

外食も同じくです。

 

それでもえらいもので

人ってなんでも「慣れる」んですね。

 

必要な時は

ひっそりと鶏肉にスライドしたり

「インターネット」で

レシピの検索もできます。

 

時を経るにつれて

「大豆商品」

ベジタリアンメニュー」も

あれこれと普及されて

今では「外食の楽しみ」も

ふたたび増えました。

(自炊ではこれからのお楽しみです)

 

メーカーの皆さん

飲食店の皆さん

ほんとうにありがとうございます。

 

家族も割り切ってくれて

「お肉は家以外で食べればいい」

としてくれているので

本当にありがたい限りです。

 

では

本題に戻りまして

その一方

「大盛メニュー」

「激安メニュー」

はんたいに

「高級・厳選食材のメニュー」

 

どちらも多くの地域で

こだわり店として人気があるようで

メディアでも取り上げられているのを

よく見かけますよね。

 

こうしてみると

わざわざ言うまでもないのですが

”食の多極化”が進んでいます。

 

中でも

当初のきっかけはなんであれ

「自ら進んで」

不食

ベジタリアンヴィーガンになる人

そうしたことに興味を持つ人が増えていて

それが

「結果として宗教的なスタイル」と重なることは

とても興味深いところです。

 

「誰かに決められた」スタイルではなく

「自分で決めた」スタイルとして

 世界的に浸透しつつあるという点が

「今の時代」

「今の流れ」を象徴しているようです。

 

食生活も

国や地域

家族単位ではなく

一人一人の「個性」として

いろんなスタイルが

当たり前のこととして

アレコレ並んでいるなんて。

 

大きな目で見てみると

時代は「たしかにに豊かな方へと 進んでいるんだなぁ」と

感じます。

 

より 自由に

 

より その人にあったものを

 

そうした視点で

自然に生きていけることが

本当の意味での幸せだと

改めて思いますし

自分だけではなく

他の人に対しても同じように

食生活をはじめ

様々な面でお互いに尊重し合いたいものです。

 

なにより

異なるスタイルの人が

みんな同じように

気兼ねなく

我慢することなく

一緒に楽しめるようになると

本当に素敵だなぁと思うのです。

 

同じテーブルを一緒に囲むのは

「平和と幸せのシンボル」ですもんね。

 

今回の記事が

何か少しでもお役に立てたり

楽しんでいただけたら幸いです。

 

それでは

素敵な夜と朝をお過ごしください☆