飛ぶ鹿

内側に目を向けて育てることで外側の行動も変わります。小さな一歩を積みかさねて。

今週のお題「大人になったなと感じるとき」

今週のお題「大人になったなと感じるとき」

 

自分で調べて

自分でチケットを買い

誰に見送られることもなく

駅の改札を潜り抜けて

新幹線のホームに立つ

 

喉が渇くかも とか

お腹空くかな とか

ちょっとだけの時間なのに

やたら備えたほうがいい気になって

小さくひしめきあう商品から

コーヒーやら

お菓子やらを買う

 

やたら長い列車のドアが開くと

そこは独特な閉塞感と

高揚感が漂う

 

たいした距離でなくても

ホームから列車に乗り込むとき

「あぁ ここから離れるんだ」

となぜか妙な決心とも

哀愁ともつかない気持ちが湧いてくる

 

真ん中あたりの窓際に座り

隣が終始空席であるように祈る

 

荷物を手の届くところおいて

上着があれば膝にかける

 

テーブルを出し

さっき買ったコーヒーやら

お菓子やらをセットするだけで

「自分のスペース」が確保できた気がして

安心できるのはおもしろい

 

動き始めて

これまた独特な音楽が流れると

車窓の変化をじっーと見ながら

「いよいよだなぁ」と

ひとりワクワクし始める

 

ときには

旅先よりも

旅先へ向かう過程のほうが

インパクトが強いこともある

 

旅先で十分満足していたとしても

なお「出発する時の気持ち」のほうが

はるかに盛り上がっているせいかもしれない

 

旅が好きです

 

旅へ出るときの

心細さも

それを超えるワクワクも

みんな好きです

 

「大人になったなと感じるとき」は

「旅を気ままに自由に楽しめる自分に気づくとき」かな

 

みなさんは

どんなときに「大人になった」と感じるでしょうか?