残暑を感じつつも 10月になりましたね。 数日前 近所のキンモクセイが かわいらしいオレンジ色の花を つけているのを発見しました♪ 顔を寄せてみると 大好きなあの香りがして うれしくなりましたよ。 皆さんのご近所では どうでしょうか? さて つい先日 …
琴音が四つになった春のこと。 父親の口笛を真似して一人 春の野原にぺたんと座り フュー フュー と 鳴らないのも気にせず くちびるをとがらせて 吹いていた。 すると どこからか クスクスと笑い声がした。 見回してみるが 誰もいない。 周りにはただ広い野…
サツキが畑に出るようになって 三カ月。 その間に緊急事態宣言は 解かれたわけだが 実際のところ 何一つ進んでいる気がしなかった。 施設の祖母には全く会えず 苦肉の策のオンライン通話も 今の状態の祖母とでは どうにも上手くいかない。 祖母の認知症は あ…
「そんじゃあヒマっちゅうことで ここに来たんだな?」 「はい」 「そんなら着替えて 出直しだな」 「着替え?」 「そんなオシャレな恰好で 何する気だ?」 サツキはそう言われて 自分の服装を見下ろした。 赤いボーダーシャツに デニムのレギンス 白いスニ…
9月に入りましたね。 みなさん お元気でお過ごしでしょうか? わたしはと言いますと 自分の夢見てきた姿で 生きたいと思い 9月に入ってからは 恥をかき捨てて オリジナルの物語を書いて 公開に挑戦中です♪ 公開することで 緊張感と共に原動力になりますし …
畑に向かうと 緑の葉の中を何かが ヒョコヒョコと動いている。 (何あれ) サツキがいぶかしみつつ それでも近寄ると同時に それがタダシの帽子だとわかった。 「なんだ」 思った以上に大声が出ると タダシは顔を上げた。 「お~こりゃ珍しいな」 タダシはほ…
畑へと続く細い道を 小さな背中が行く。 (めずらしい) モモコはコーヒーを飲みながら その姿を見送った。 サツキがアパートに来て 半年が経とうとしている。 その間慣れない生活に 手が回らぬだろうと セツコの畑も みんなで手分けして耕してきた。 サツキ…