柴犬のモコは、いよいよこの坂を上ったらば 自宅である、というところになって座り込んだ。 「またぁ。」 春子はこんもりと丸い茶色の塊が アスファルトのど真ん中で 一向に動く気配のないことにうめいた。 「ほら、モコ行くよ。」 行かないのである。 モコ…
引用をストックしました
引用するにはまずログインしてください
引用をストックできませんでした。再度お試しください
限定公開記事のため引用できません。