飛ぶ鹿

内側に目を向けて育てることで外側の行動も変わります。小さな一歩を積みかさねて。

「ありがとう」の力 必要なのは量じゃないみたいです

みなさん

いかがお過ごしですか?

 

昨日未明に

風の時代へと突入しました

(※興味のあるかたは

検索してみてくださいね)

 

これから

どんな時代になるんでしょうか?

 

みなさんは

どう思われますか?

 

さて

今回は

ありがとうの力について

お伝えしたいと思います

 

言葉の威力って

すごいですよね

 

クタクタでヘトヘトでも

「ありがとう」と言われると

それだけで不思議とパーっと心が晴れたり

気持ちが軽くなったりします

 

体のしんどさはあっても

なんだか気持ちがそれをカバーしてくれるんですよね

(※体は労わりましょう)

 

「ありがとう」を受け取ると

いつもと同じことをしているだけでも

急にそのことがすごく大切に思えたり

「やってよかったなぁ」としみじみ思えたり

とっても元気づけられることが多いです

 

ところで

先日

父と話す機会がありました

 

そもそも父子の話は

あまりありません

 

父は電話口に出ても

すぐさま母に変わってしまいます

 

実家に行っても

父と話すのは

母との話が済んで

寝る前のほんのつかの間がせいぜいでした

 

幼いころから

父子仲のいい家庭ではありませんでしたし

父には

「相手の興味に関係なく語りたいことは長くなる」

という困ったところがあります

 

うっかり聞いてしまうと

えんえん深夜まで聞くことになるのです 笑

 

そんなわけで

父なりに言いたいことはあるでしょうが

お互い率先してコミュニケーションをとることは

あまりありませんでした

 

それがその日だけは

違いました

 

父から単刀直入に

亡くなった祖母のことを

ぽつりとつぶやいたんです

 

その場にいたのは

わたしだけでした

 

もしかしたら

あえてそうしたのかもしれません

 

かつて

祖母と両親との間には

いろいろなことがありました

 

そこに

わたしも巻き込まれていました

 

それは祖母が亡くなったことで

形としては完了し

わたしが家を離れたことで

わたしの中ではより一層

「過去のこと」になっていました

 

両親の間では

そう簡単にはいかないようでしたが

子どもであるわたしは

少しだけ早く

そこから離れることができました

 

それでも 

祖母が無くなって何十年の間

一度も父から

祖母の話を始めたことはありません

 

そんな父がふいに

「それでもおばあちゃんがいてくれて

助かってたんだよ」

といいました

 

急な話に

ちょっとだけ面くらいながらも

「うん、いまはおとうさんも

おばあちゃんもすきだよ

こどもだったから

あんまり寄り添えなかったけど」

というと

父は視線をそらしたまま

「ありがとう」

と言いました

 

それだけのことです

 

数十秒の話です

 

それなのにこのやりとりが

唐突に「時代の区切り」に思えました

 

自分と父との間にあったもの

 

自分と家族の間にあったもの

 

うまく表現できませんが

わたしの人生の中で

決して短くはない時間

通低音のようにずっとあった不協和音が

ふいに解かれたと思いました

 

「終わったんだなぁ」と

思ったんです

 

父の

あんなにまっすぐな

なんの飾りもない

「ありがとう」を聞いたのは

初めてのことでした

 

「わたしと同世代」のおとうさんにとって

子どもに

「ありがとう」や「ごめんね」を伝えることは

めずらしいことでも

難しいことでもないかもしれません

 

 

ところが

「わたしの父の世代」のおとうさんにとっては

世間のトップニュースと同等の出来事です 笑

(※あくまでも個人比です)

 

父やそれより上の世代の人にとって

子どもに

「ありがとう」や「ごめんね」を

まっすぐ言うことは

想像以上に抵抗があるようです

 

それが

こんな風にやってくるなんて

 

何より驚いたのは

父がくれた「ありがとう」は

若かった父が

幼かったわたしに言った

幾千万の「ためになるであろう話」よりも

よほどまっすぐ深く

胸に突き刺さったことでした

 

「ありがとう」は

ありふれた言葉です

 

うんと小さな子どもが

教えられる言葉です

 

そんな「ありがとう」を

ここぞという時に

シンプルに相手に伝えること

 

それがなによりの

励ましになったり

勇気になったり

希望になったり

薬になったりすることがあります

 

相手のしてくれること

 

相手の仕事

 

相手の役割

 

当たり前に思える

毎日の景色の中に

溶け込んでいる一人ひとりが

そこにいてくれること

 

その人がいてくれること

 

一人ひとりが引き受けてくれてること

 

小さなピースが

そっとあちこちで組み合わさって

今日の生活や

今の豊かさがあるんですよね

 

当たり前のようにあるサービスに

今日あった人に

今日助けてくれた人に

今日そこにいてくれた人に

そっと「ありがとう」と伝えることは

実はすごく大事なことかもしれません

 

その人が

選んだ人生や仕事でも

その人がそれを引き受けてくれたことは

すごく貴重なことではないでしょうか

 

いつもの日々を

そっと支えてくれている

名も知らぬあの人へ

 

今このとき

共に生きてくれるあの人へ

 

そこにいてくださる

あなたへ

 

ありがとう

 

笑いかけてくれたことに

 

そこにいてくれたことに

 

ネットの波に乗せて

心からの

ありがとうを贈ります

 

そっと真心で

ありがとうを伝えられるように

 

そしてわたし自身

ささやかな存在ではありますが

誰かのありがとうを受け取れる人でいられたら

本当に幸せです

 

それでは

ここまで読んで下さったあなたに

 

ありがとう!