飛ぶ鹿

内側に目を向けて育てることで外側の行動も変わります。小さな一歩を積みかさねて。

サプライズに心からの感謝を 恩師との再会

サンサンと降り注ぐ

陽射しを浴びた肌が赤い

ほんの少しだけのつもりでも

こんなに赤く熱くなる

蝉の声がしたのは一昨昨日くらいで

最初は気のせいかと思った

たくさんの雨が染み込んで

梅雨が明けた

7月だ

 

長い年月は時々記憶を美化する

何十年ぶりの同窓会で

「え?!」

となるのがいいのか悪いのか

それは人それぞれだけれども

若いころの思い出に

今が見劣りするということも含めて

「遠くにあること」が大切だと思っていた

 

踏み込まず

探さず

そうすることで

それは自分だけの記憶として

ずっと在るだろうと思っていた

 

でも人生には本当のサプライズがあって

まったく予期せぬ形で再会することがある

だからもちろん

心の準備とか

取り繕うとか

そういうことも出来ない

いつものわたし

在りのままのわたし

 

そして記憶が美化されていたのではなくて

純粋な事実だったと感じられる喜び

 

その人の

まっすぐな温かさ

変わらぬ物言い

そして変わってしまったわたし

そのままのわたし

 

人生の転機は全て伝えられた

お礼も

お詫びも

感謝も

言葉にして渡すことが叶った

 

あの人がわたしをどう感じたか

生涯不明だ

でも

お会いできて本当に幸せだった

そういう人と知り合い

ほんのひと時でも共に過ごせたことが

わたしの「人への信頼」を

根底から支えてくれている

 

離れていても

会えなくても

どこにいるかさえ知らなくても

それでもわたしに「手を振ってくれていた」

ずっと

わたしがきづかない時にもずっと

 

わたしだけが手を振っていると思っていた

その人が振り向かなくてもいいから

わたしはその人に手を振りたかった

その人に届くと信じて

ここで生きてると

少しでも花を咲かせたくて

少しでもいい種を撒きたくて

そういう気持ちにやっとなれたって

ただ心だけで伝えたくて

 

生きていると

過ぎなくては感じ取れない

「貴重な出会い」というものがある

それは本当に長い時間が経たないと

わからないかもしれない

わかった後その人に再会できるのは

奇蹟だ

でも

本当に大切なことなら

奇蹟は何度でも起こる

その奇蹟は一見それぞれ単独の出来事に見えて

後から思い返すと

「ある流れのスイッチ」となって

そこから「新しい何か」が始まっているのかもしれない

 

なんだか壮大なことを書いているけれど

それくらいの気持ちが湧いてしまう

人生のサプライズに感謝しています

ありがとう